お耳を拝借！

◇「生まれてはじめて！」

　わが家の近所には、長い休みになると、息子さんご夫婦が帰省するお宅があります。お孫さんの元気な「ただいま～」で始まる時間を、近隣の皆さんと一緒に、私も楽しみにしています。
　今年も、ご一家がお盆に帰っていらっしゃいました。
　「今年は雨ばかりだったなぁ。こんなに雨が続く夏は、生まれて初めてだよ。」とおじいちゃん。「ぼくも生まれてはじめて」という５歳のお孫さん。
世代を超えて、“生まれてはじめて”の経験をした夏だったようです。
　
　こんな風に、子どもたちは、これからたくさんの“生まれてはじめて”を経験することでしょう。新しいことを知る喜びを感じたり、初めてすることへの怖さや不安に向き合ったりしながら、自分の世界を広げていくのですね。　
　
　そんな経験談を楽しく聞いたり、成長を感じて喜んだり、頑張っているのを、そっと見守り応援することが、私たち大人のできることなのかもしれません。
　今まで知らなかった、見たことがなかった子どもの姿を、“生まれてはじめて”発見する、そんな二学期になるかもしれませんね。